子供の受け口の矯正治療例
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子供の受け口(下顎前突)について
※矯正治療は自費診療となります。
受け口(下顎前突)は、歯の傾きや顎骨の位置、バランスが悪く下顎や下の前歯が前方に出ている状態です。遺伝の影響を受けやすく、さらに成長の過程で一時的に受け口になる場合もあるため、3歳児検診では4~5%の子供が受け口(下顎前突)と診断されます。受け口(下顎前突)は、骨格的な問題があり、症状が重度の場合にはできるだけ早めの治療が必要ですが、症例によっては成長に伴い自然に改善するケースもあるため、歯並びの状態や原因によっては経過を観察し、必要な時期から治療を開始いたします。
受け口(下顎前突)の原因と状態について
- ① 下の前歯が前側に傾斜している状態
- ② 下顎が前に位置している状態
- ③ 上の前歯が舌側に傾斜している状態
- ④ 上顎が舌側に位置している状態
主に上記の状態によって、受け口(下顎前突)になります。骨格的な問題の多くは遺伝によるもので、親族に受け口(下顎前突)の方がいる場合、お子様も高い確率でなることが予想されます。また、口呼吸をはじめ、指しゃぶりや下顎を突き出す悪癖・悪習慣によって、お口周辺の筋肉バランスが乱れ、受け口(下顎前突)やその他不正咬合リスクを高めます。
子供の受け口(下顎前突)の歯列矯正を始める時期について
子供の受け口(下顎前突)の矯正治療を始める時期については、症状が重度で早期治療が必要な場合や成長による改善が見込めない場合には、5~7歳位の比較的早い時期からの治療をおすすめしています。軽度の受け口であれば、早い時期から開始することにより、負担の少ない装置での改善や短期間で治療を終えることも期待できます。骨格的な問題がある場合にも、上顎の9割の発育が完了する8~9歳位に合わせ、成長を利用して矯正治療を行うことで良い治療結果を得られる可能性が高くなります。
子供の頃に受け口を改善しなかった場合の弊害について
小児矯正で受け口(下顎前突)を改善しなかった場合には、成長と共に症状が悪化し、下顎の肥大による顔貌の問題をはじめ、発音障害・咀嚼効率の低下などが問題となります。また、骨格的な原因の場合には、将来的に外科処置が必要となる可能性も高くなるため、できるだけ早期の治療をおすすめいたします。
子供の受け口(下顎前突)の治療について
子供の受け口(下顎前突)の矯正治療では、それぞれの原因に合った治療法や装置を用いて、歯並びを改善していきます。一般的には取り外しが可能な装置を使用して、歯の傾斜や位置を正したり、お口周りの筋肉を鍛えたりします。
また、症状が重度の場合には固定式の装置を併用して改善を図ります。症状や原因によって治療期間は大きく変動しますが、奥歯が乳歯から永久歯に生え変わる第二次性徴期が終わる位が治療完了の目安です。
子どもの受け口(下顎前突)の治療例(Before&After)と解説
子どもの受け口の矯正治療例(10代女児・治療期間7ヵ月)
年齢・性別 | 10代女児 |
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治療期間 | 7ヵ月 |
抜歯 | なし |
治療費 | 495,000円(税込) |
リスク・注意点 | ・矯正治療後は保定をしなければ後戻りする可能性がある ・歯の移動に伴う痛みを感じる場合がある など |
備考 | 成長観察中 |
10代の女児です。前歯が反対に噛んでいることを気にされて来院されました。取り外しのできる装置を使い、上の前歯を前方に移動させ、永久歯への交換を見守りました。現在は成長を見守り、今後成長のピークが来るため、定期的に半年ごとに様子を確認させていただいています。
子どもの受け口の矯正治療例(小学校低学年女児・治療期間3年6ヵ月)
年齢・性別 | 小学校低学年女児 |
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治療期間 | 3年6ヵ月 |
抜歯 | なし |
治療費 | 495,000円(税込) |
リスク・注意点 | ・矯正治療後は保定をしなければ後戻りする可能性がある ・歯の移動に伴う痛みを感じる場合がある など |
備考 | 成長観察中 |
小学校低学年の女児です。前歯が反対に噛んでいることを気にされて来院されました。分析の結果、上の前歯がかなり突出して、さらに内側に倒れていたため、上の前歯と奥歯に固定式の装置を付け、かみ合わせを一時的に上げる装置を併用しながら治療を行いました。純粋に装置を付けていたのは1年ほどですが、その後の生え変わりを見守り、現在成長を観察しております。左下の三番目の歯が外側から生えてきましたが、今現在は本格的な矯正治療は希望されていないため、一旦治療を終えました。
矯正治療に伴うリスクや注意点について※一例です
- 歯の矯正に伴う痛みや歯根吸収が生じる場合があります。
- 固定式の矯正装置はブラッシングがしづらいため、虫歯や歯周病になりやすくなります。
- 取り外し式の装置は装着時間を守らなければ、十分な治療効果を得られないため、治療期間が長引く場合があります。
- 矯正後は歯が後戻りする場合があるため、歯を保定し、後戻りを防止する必要があります。など。
小児矯正治療費(子ども・乳歯列期・混合歯列期)
※料金表の価格は全て税込価格です。
※抜歯、虫歯治療が必要な場合、料金は別途頂戴いたします。
名称 | イメージ | 特性 | 料金(税込) |
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矯正相談 | 矯正治療の相談をお受けします。 | 無料 | |
精密検査/診断費 | 歯の型、顎、頭蓋骨のレントゲン、顔や口の中の写真を撮ります。 | 33,000円 | |
第Ⅰ期施術料 | (乳歯と永久歯の混合歯列期の治療) 取り外しできる装置や部分的に付けたままの装置を用いて、すでに生えている永久歯の不正を治し、上下のあごの成長のバランスを整え、これから生えてくる永久歯がなるべくきれいに咬み合わさるように誘導していきます。第Ⅰ期治療は、不正咬合が重症化するのを予防し、将来の第Ⅱ期治療の期間を短縮し、スムーズに行えるようにするための治療でもあります。 |
495,000円 (装置代、調節料込) |
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第Ⅱ期施術料 | (永久歯が生え揃った後の全体的な治療)1本、1本の歯を動かすため、マウスピース型矯正装置やワイヤーを用いて歯並びを整え、正しい噛み合わせを作っていきます。 | 再検査・診断料 33,000円 施術料 550,000円 (装置代、調節料込) |
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保定装置料 | 治療終了後、歯並びを安定させるための装置です。 | 片顎 11,000〜30,800円 |
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クリーニング・保定観察料 | 治療中のクリーニング、保定装置装着後のメンテナンスを行います。 | 保定観察料 3,300円 歯石除去 3,300円 着色除去 5,500円 |
武蔵小山で子供の受け口の矯正治療をご検討中の方は無料相談へ
武蔵小山KT矯正歯科では、矯正担当医が子供の受け口(下顎前突)の矯正治療を実施いたします。当院では、お子様が矯正治療に専念していただけるよう、口腔内写真撮影・レントゲン写真撮影を含む矯正無料相談を実施しております。お子様に適した装置をはじめ、費用や治療期間についても詳しくご説明いたしますので、武蔵小山にて子供の受け口(下顎前突)の矯正治療をご検討中の方はぜひ、当院までお気軽にご相談ください。